飲水設備がない・または過密で飲めない
- と畜場の多くは、「シャワーの⽔を飲⽤⽔の代わりにしている」としているが、実際に飲んでいる⽔は仲間の糞尿の混ざった⽔になる
- シャワーは到着後すぐ、または屠殺前に浴びせられる ため、シャワーの出ていないときには尿を飲む、または喉の乾きに苦しむ
- 多くのと畜場が前⽇搬⼊を受け入れているため、と畜場に着いてから牛で最大22時間、豚で最大27時間⽔が飲めないことがある
- 過密状態であると飲水設備までリーチできていないおそれがある
きちんとした設備からの飲水ができない場合、以下の懸念があります。
- し尿を飲むなど不衛生な状況になりうる
- 新鮮な水ではなくなり福祉が下がる
- 十分な量が摂取できない
- ストレスが上がる
- 闘争が発生する
- 急性水分喪失症候群、食塩中毒になり、衰弱又は死亡する
※水を常時飲めないことはOIEコード(日本も批准している国際基準)に違反することになります。
- 飲水設備の設置
- 1の改装が難しければ、常時水を満たされた飲水桶(樋など)の設置
- 全ての豚や牛(弱い個体を含め)が水にリーチできるよう、収容密度を適正に保つ
- 1,2,3が難しい場合は、計画的出荷により、到着後2時間以内にと畜されるようにする